2010年09月06日-09月10日
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中国、通信衛星「キン諾6号」の打ち上げに成功

2010年09月06日

 通信衛星「キン諾6号」が5日0時14分、キャリアロケット「長征3号乙」を使用し、四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げられた。「人民網」が5日に伝えた。

 「キン諾6号」は、中国唯一の衛星運営企業である中国衛星通信集団公司が中国航天科技集団公司と合併後、初めて運営する衛星で、同社が運営・管理を行う9つめの衛星となる。今後は、「キン諾3号」に代わり、宇宙での業務を行っていく。今回の打ち上げ成功は、中国のラジオ・テレビ番組の伝送容量と番組受信の質向上のほか、災害防止・減少などの多くの分野に役立つ。

 同衛星の李果総設計士によると、「キン諾6号」は「キン諾3号」に比べて効率が高く、容量が大きく、信号のカバー範囲も広い。

 「キン諾6号」は中国航天科技集団公司に所属する中国空間技術研究院が開発したもので、設計寿命は15年、「キン諾3号」の設計寿命(8年)と比べると、約2倍となっている。

 中国全域を含むアジア太平洋地域および、一部の周辺国家・地域をカバーできる「キン諾6号」は、「キン諾3号」、「中星6B」に続き、中国のラジオ・テレビ放送の安全要求を満たす高品質の衛星だ。

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