2010年09月06日-09月10日
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大気汚染、全国の5分の1の都市で深刻

2010年09月06日

 環境保護部科学技術標準司の劉志全司長は5日、全国の約5分の1の都市が大気汚染が深刻で、113の重点都市のうち3分の1以上が国家環境大気質2級基準をクリアしていないと指摘した。一部の大中都市では自動車の排気ガスが大気汚染の主な原因となっている。新華社が5日伝えた。

 近年、中国の自動車産業は急成長し、一部の都市では大気汚染の主な原因は従来の石炭煙による汚染から自動車の排気ガスに変わった。国内の一部の地域では石炭灰現象がみられるが、この現象は自動車から排出される窒素酸化物や炭化水素と関係があることが研究によって明らかにされた。刺激臭を持つ有毒物質オゾンの濃度が徐々に高くなっている都市や光化学スモッグが発生する可能性がある都市も次第に増えてる。オゾン濃度の上昇は自動車から排出される窒素酸化物や炭化水素と密接な関係がある。

 中国の自動車保有台数は80年代の24倍になり、排気ガスの排出量も12倍に増えたと予測される。

 工業情報化部装備工業司の王富昌副司長によると、2020年までに中国の自動車保有台数は2億台を上回り、エネルギーの安全や環境問題がより深刻になる見通し。

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