2010年09月06日-09月10日
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全国初、携帯電話を活用したクレジットカード決済 深センでスタート

2010年09月06日

 パスワードを入力したり、キャッシュカードを取り出す必要もなく、手に持っている携帯電話をPOS端末にかざすだけで支払いが即完了する。中国工商銀行、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国銀聯(チャイナ・ユニオンペイ)、深セン市政府は今月2日、牡丹聯通クレジットカードおよび携帯電話クレジットカードによるスピード決済サービス発表会を深センで行い、携帯電話のSIMカードとクレジットカードが一体化した全国初の携帯電話用クレジットカードを発売した。日本では「おサイフケータイ」として知られる、携帯電話によるスピーディな支払いサービスを試験的に展開する。「科技日報」が5日伝えた。

 全国初の携帯電話用クレジットカードは、携帯電話のSIMカードと金融機関のICカードを組み合わせたもので、見た目は普通の携帯電話のSIMカードと変わらない。このカードを携帯電話にはめ込めば、普通に電話やショートメールができるほか、「銀聯」表示があるお店のPOS端末にかざすだけで支払いが即完了する。パスワードを入力する必要はなく、すべての支払いが工商銀行のクレジットカードを直接通じて行われる。取引照会や返済は一般のクレジットカードとまったく同じ。携帯番号やキャッシュカードを変更する必要はない。このカードの用途は多岐にわたり、今後様々な分野での応用が期待されている。社会保険や交通機関、会員情報、身分認証などでの様々な機能が携帯電話に組み込まれ、携帯電話だけでいろいろなことが解決できるようになる。

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