2010年09月13日-09月17日
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中国の宇宙TT&C、今後20年間で6つの技術を重点的に発展

2010年09月15日

 中国宇航学会飛行器TT&C(テレメトリ・トラッキング・コマンド)専門委員会の設立30周年記念式典および、第25回TT&C学術年次総会が北京でこのほど行われた。会議で明らかになったところによると、中国は今後20年間で、宇宙ベースのTT&C、高速データ伝送、高精度測量技術など、要となる以下の6大技術を重点的に発展させていく計画だ。「新華網」が伝えた。

 (1)宇宙・地上の一体化および、宇宙ベースと地上ベースの共同発展という構想を堅持する。宇宙ベースのTT&C能力を重点的に発展させ、地上ベースのナビゲーションコストを下げ、地上ナビゲーションの重点を高軌道と深宇宙に移行していく。宇宙空間におけるインターネット技術のテスト研究を行い、宇宙と地上をつなぐ総合情報伝達ネットワークの構築と、軌道上における長期的な有人活動および、有人深宇宙探査に向け、技術準備をしっかりと行う。

 (2)高速データ伝送技術を重点的に発展させ、宇宙と地上の通信能力を向上し、月と深宇宙の中継技術を研究し、科学的・合理的かつ、経済的・高効率な宇宙・地上高速伝送ソリューションを模索する。

 (3)高精度の測量技術でブレークスルーを果たし、精密な軌道決定とポジショニングを実現する。

 (4)宇宙ゴミの監視技術を高め、宇宙の安全に向けた早期警報能力を高める。

 (5)高効率の管理技術を重点的に発展させ、TT&Cシステムの建設効率を大幅に高める。

 (6)情報一体化技術を重点的に研究し、TT&Cシステムの全体的な能力を高めていく。

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