2010年09月20日-09月24日
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中国初、医療搬送機が導入

2010年09月20日

 北京市赤十字会は空の緊急搬送をスタートさせた。国内初の医療搬送専用機がその任務にあたる。医療航空機の内部は特殊改造が施され、1度に患者1人を搬送、国内および周辺諸国の空港がある場所ならどこへでも飛び立つことができる。19日付けで「中国網」が伝えた。

 北京市赤十字会の韓露副会長によると、北京五輪以降、救急電話999番には空の緊急輸送の必要な電話が136回かかってきたという。そして救急センターは空の緊急搬送を請け負う会社として、亜盛医療救護飛行(北京)有限公司を入札方式で選んだ。

 同社は特別に改造を施した固定翼機「米ホーカー・ビーチクラフト式400A型」を提供。この国内初の医療輸送専用機は現在、天津濱海空港に駐機している。

 亜盛公司マーケティング部の張磊氏によると、この専用機は一部の座席を取り外して担架を設置した従来の医療機とは異なり、80席すべての座席を取り外し、約30平方メートルの広いキャビンに担架1台と看護用の椅子5脚を取り付けた。担架は医療スタッフ専用の椅子と向き合い、担架の下には民用航空局が特別許可した空中への携帯が可能な2100ミリリットルの酸素ボンベが用意されている。

 心電図モニターや呼吸器、血液分析装置などの医療設備は、患者の病状に合わせて付き添う医師が持ち込むようになっている。

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