2010年09月20日-09月24日
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中国の原子力産業、55年で新たな体系構築

2010年09月20日

 今年は中国の原子力産業発展55周年にあたる。この55年間、中国の原子力産業は自主革新を堅持し、国防建設を力強く支えてきた。中国は、原子力の平和的利用を積極的に推進し、世界でもまれに見る、新たな原子力産業体系を構築、軍主体から軍民結合、軍民融合へと歴史的な変化を成し遂げ、軍民転換、軍民融合、相互促進といった、特色が鮮明な発展の道を歩み始めた。原子力の平和的利用は新たな局面を切り開き、国家安全保障や経済社会の発展に大きく貢献している。

 国内すべての原子力発電所の建設にかかわる中国核工業建設集団(中核集団)は、1999年以降、安全かつ安定した原子炉の稼動を続けてきた。原子炉の性能は多くの指標で世界先端の水準に達している。中核集団は30万キロワット、60万キロワット、100万キロワットの原子力発電所を自主設計、建造、運転、管理する能力を備え、独自の原子力ブランドを確立するとともに、省エネ・排ガス削減目標の実現に向けても貢献している。今年、中核集団は独自の知的財産権をもつ100万キロワット級加圧水型原子炉「CP1000」の開発に成功。これは中国で唯一、輸出条件を備えた100万キロワット級原子炉だ。

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