2010年10月01日-10月01日
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イネの増産技術が開発 増産率10%以上

2010年10月08日

 寒冷地におけるイネの最適養分管理技術がこのほど、国家レベルの専門家チームによるフィールド評価をパスした。この技術を使い10年で窒素肥料の使用量を20%以上削減、窒素肥料の利用率は50%に達し、イネの10-15%の増産、1ムー当たり約100元の増収となり、経済的、環境的、生態的に著しい効果をあげた。「中国網」が8日付けで伝えた。

 この技術の試験生産では1ムー当たり868キログラムと770キログラムという結果を出し、1ムー当たりの生産量800キログラム、1キロ当たり100キログラムのイネを窒素生産する目標を実現。1ムー当たりの生産量600キログラム、1キロ当たり60キロのイネを窒素生産している現在の水準を大きく上回った。

 「寒冷地水稲最適養分管理技術」プロジェクトの責任者で東北農業大学資源環境学院の劉元英教授によると、この技術はイネの目標生産量と土壌の養分の状況に基づき窒素・リン・カリウムの量を決め、使用する微量元素を判断すると同時に、高生産イネの窒素需要量と土壌の窒素供給特性に基づき、合理的に施肥時間と肥料の割合を決め、イネの肥料吸収効率を高めるものだという。

 中国農業大学や黒龍江省農業科学院などの研究機関の専門家チームによると、この技術は寒冷地でのイネの高生産と養分効率の向上を実現し、寒冷地でのイネ栽培技術として重要な進展を遂げた。

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