チリ鉱山事故の作業員救出に加わっている、上海三一科技有限公司が開発したクレーンに注目が集まっている。このクレーンはチリで評価が高いだけでなく、早くから国際救助の先駆けとなってきた。新華社のウェブサイト「新華網」が10日付けで伝えた。
上海三一科技有限公司の関係者によると、今回チリで作業員の救出にあたっているのは同社が製造したクローラクレーン「三一SCC4000」で、06年に正式にラインオフ。重量400トンで、中国が南米に輸出した中でも最大トンクラスのクローラクレーン。
チリには現在400トン以上の大型クローラクレーンが10台もない。「三一SCC4000」は08年に購入、09年から正式に投入使用が始まった。
同社のチリ事業責任者の紹介によると、今回の救出活動に入る前、独リープヘル社や米マニトワック社など世界的な400トンクラスのクローラクレーンも名乗りを上げていたが、チリ政府は最終的に上海三一科技有限公司製のクローラクレーンを選んだのだという。