2010年10月04日-10月08日
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中国、炭鉱の生態環境保護技術強化へ

2010年10月12日

 中国初の「炭鉱生態環境保護国家工程実験室」の除幕式が9月26日、安徽淮南鉱業集団で行われた。炭鉱の生態環境保護や石炭工業の安全な持続的発展にとって深遠な意義をもつ。「科学時報」が11日付けで伝えた。

 中国は世界一の石炭産出国で、石炭の産出量は世界の37%、中国の一次エネルギーの76%を占める。このため石炭資源の大規模な開発によって引き起こる、地表の沈下や水系の破壊、環境汚染、住民の移築、環境問題、社会問題は避けて通れない。近年、中国は炭鉱の生態環境保護に力を入れてきたが、全体的な技術水準はまだ低く、関連技術や対策が行き渡っていない。同実験室は淮南鉱業集団が備える開発力を武器に、産学連携による一流の管理水準を誇る画期的なプラットフォームをつくり、「3S」技術、土地科学、土壌学、生態学、採鉱技術学などの理論と方法を総合運用し、鉱区生態環境のモニター評価技術、炭鉱陥落地の総合処理技術、生態修復技術などの難題を技術革新によって解決していく。

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