2010年10月04日-10月08日
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専門家、海洋テクノロジー新戦略産業の強化を提言

2010年10月14日

 このほど行われた「国際海洋バイオテクノロジー会議(IMBC 2010)」に参加した、中国海洋湖沼学会の相建海・理事長(中国科学院海洋研究所前所長)は12日、インタビューに答え、「中国は海洋テクノロジーにおける新たな戦略産業を強化し、独自の知的所有権を形成し、世界の海洋バイオテクノロジー分野における地位を固めなければならない」と語った。「中国新聞社」が12日に伝えた。

 相理事長は、「中国の海洋バイオテクノロジーの水準は現在、世界最先端レベルに近づきつつある。世界的に優秀な成績を収めている業界も多い。特に水産養殖業は世界的にもトップレベルの地位にあり、規模も世界最大だ。今後の海洋バイオテクノロジー発展においては、中国は引き続きこの優位に乗じて追撃し、チャンスをつかみ、水産養殖のようなトップ産業をさらに強化する一方で、生物学的製品、バイオエネルギー、深海資源探査などの新たな戦略産業を強化し、知的所有権を有する特許発明を打ちたて、世界の海洋バイオテクノロジー市場において基礎を固め、率先して要所を攻略しなければならない」と述べる。

 相理事長によると、初の中国での開催となった今回のIMBCは、参加者数、規模共に過去最高を打ち立てた。中国の海洋バイオテクノロジーの順調な発展を体現し、国内外の学者や専門家から一致して好評を得たという。

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