2010年10月11日-10月15日
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衛星追跡艦「遠望5号」インドネシアで一般公開

2010年10月19日

 中国の衛星追跡艦「遠望5号」が17日、インドネシアで一般開放された。インドネシアの首都ジャカルタ・Tandjungpriok港に停泊した「遠望5号」はこの日、老人から学生、子供にいたるまで、様々な客人を迎えた。「遠望5号」が14日に同港に停泊して以来、インドネシアの政府役員や科学研究スタッフ、大・中学生、華人代表など多くの人が訪れている。「新華網」が17日に伝えた。

 中国人宇宙飛行士のテキ志剛氏と聶海勝氏を含む中国宇宙代表団と「遠望5号」は13日にジャカルタに到着して以来、現地メディアの注目の的となり、インドネシア社会では「中国宇宙科学ブーム」が巻き起こっている。人々は宇宙飛行士を見かけるとすぐに話しかけ、記念写真を撮る。現地のメディア、特に中国語の定期刊行物は中国宇宙飛行士と「遠望5号」の活動を大きく報道するだけでなく、特別版で中国の宇宙科学技術の発展の歴史を紹介した。

 「遠望5号」は長さ222.2メートル、幅25.2メートル、高さ40.85メートル、排水量は約25000トンで、船舶製造、航海気象、電子、機械、光学、通信、コンピュータなどの分野の最新技術を集めた中国の第3世代総合衛星追跡艦だ。主にキャリアロケットと各宇宙飛行物の海上観測任務を行う。2007年9月の就役以降、宇宙飛行船「神舟」、衛星「嫦娥」など、国家級の任務を行っている。

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