2010年10月18日-10月22日
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中国国際技術賞、85歳の賀家李教授が受賞

2010年10月27日

 中国初の国際技術賞「顧毓琇電気工学賞」の第1回授賞式が25日、杭州で行われ、著名な電気工学の専門家でロシア工学アカデミーの外国人アカデミー会員である賀家李教授にこの栄誉が贈られた。

 「顧毓琇電気工学賞」は中国電機工程学会と世界最大の電気電子技術者組織、技術米国電気電子学会(IEEE)が共同で設立した国際的な賞で、電力や電気システム工学に関連する分野において傑出した業績を残した専門家に贈られる。

 中国科学技術協会副主席で中国電機工程学会理事長の陸延昌氏によると、「顧毓琇電気工学賞」の設立は中国電機工程学会の国際的な影響力の高まりと、中国の工学技術分野における国際交流の活発化をあらわしている。受賞者の賀家李教授は1925年生まれで、北洋大学電気学部を卒業、旧ソ連に留学し、博士号を取得した。中国の電力系統故障解析と保護リレーシステム分野の開拓者。

 賞の冠名になっている顧毓琇は中国電機学会の創始者のひとりで、国際的にも電気工学の権威、近代自動制御理論の先駆者として知られる。生前、IEEEのアカデミー会員で、同アカデミーから「ラメ(Lamme)賞」やミレニアム賞、功績賞が贈られた。教育者でもあり、清華大学工学院と電気学部の創立者のひとり。

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