2010年10月18日-10月22日
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中国初の半潜水型リブ、烟台で引き渡し

2010年10月28日

 中国が建造した初の半潜水型リブ「COSLPIONEER」が26日、山東省烟台市で引き渡された。国家工業情報化部の関係者によると、これまでハイエンドの海洋設備は国外メーカーに独占されていたが、その状況がようやく打開された。

 中国が建造した最先端の半潜水型リブ「COSLPIONEER」は最大7500メートルまで全自動で掘り下げられ、作業員の労働を軽減し、作業の安全性を確保した。搭載された水下噴出防止装置は液圧調整や海底ロボットによる緊急操作の機能を備え、原油の噴出や溢油などの重大事故の発生を有効に防止。COSLPIONEERが掘削した岩屑はすべて陸地に持ち帰って処理されるほか、汚油や汚水は集中処理後に海に排出され、掘削過程の「ゼロ排出」および環境の「ゼロ汚染」を実現した。

 この半潜水型リブは、中国国際海運中集集団集団(中集集団)傘下の烟台中集来福士海洋工程公司が建造。全工程すべて陸地で建造され、大型バージ船を使って進水、18メートルに設けた深水埠頭の水面下でスクリューを取り付けるなど画期的な建造技術を採用し、すべてのシステムの調整と試運転を独自に行った。

 中集集団の麦伯良総裁は、「今回の引渡し成功によって中集集団は世界一流の海洋事業会社の仲間入りを果たした」語った。

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