2010年10月18日-10月22日
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低炭素技術で各国が先を競うように

2010年10月28日

 国家発展改革委員会エネルギー研究所エネルギー経済戦略研究センターの張有生主任は27日に開かれた「第5回中国エネルギー戦略国際フォーラム」で、「低炭素で成長する時代がまもなくやってくる。第12次5カ年計画(2011-2015年)の期間中、低炭素経済をめぐるエネルギー技術が新たな経済成長点となり、各国が先を争うようになる」と述べた。国際金融報が伝えた。

 気候変動を念頭に現在各国はエネルギー戦略を練っている。第12次5カ年計画に盛り込まれたエネルギー計画では新エネルギー、電気自動車、スマートグリッドなどの低炭素技術を重点に開発利用を進め、技術で世界をリードし、世界の低炭素技術市場を動かす力をつける方針が掲げられた。

 第12次5カ年計画は中国が小康社会(いくらかゆとりのある社会)を全面的に建設するという目標実現に向けた重要な時期でもある。中央政府は「2つの目標」、すなわち2010年までに非化石燃料が一次エネルギー消費量に占める割合を15%にする目標と、2020年までに単位GDP当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を2005年比で約40-45%削減する目標を掲げている。この間、エネルギーの需要は石炭にして40億トン以内に抑制され、石炭が一次エネルギー消費量に占める割合は2009年の70%から66%に下がる見通しだ。

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