2010年11月01日-11月05日
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中ロ科学者、ユネスコの「ナノテク発展貢献賞」受賞

2010年11月05日

パリに本部を置く国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は3日、中国科学院常務副院長の白春礼氏とロシア科学アカデミー会員のジョレス・アルフェロフ氏に初となる「ナノテクノロジー発展貢献賞」を授与すると発表した。5日付「科技時報」が伝えた。

2日の授賞式には、白春礼氏を代表して中国の師淑雲・ユネスコ常駐大使がメダルと証書を受け取った。ユネスコのボコヴァ事務局長は、「ナノテクノロジー分野の進展は今日の社会、経済および一人一人に大きな利益をもたらした。2人の世界的な科学者の研究は、自然と自然の力に対する人々の認識をさらに深めた」と称えた。

ジョレス・アルフェロフ氏は、2000年にノーベル物理学賞を受賞。ユネスコの広報によると、氏の開発したヘテロ構造は今やあらゆるマイクロエレクトロニクス設備の基礎となっている。

「ナノテクノロジー発展貢献賞」は、ユネスコと「生活サポート・システム百科事典(EOLSS)」出版社傘下のナノ国際委員会が共同で設立した賞で、ナノテクノロジーの分野で傑出した貢献をした科学者に贈られる。

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