鉄道部副総工程師で運輸局局長の張曙光氏は6日、中国の高速鉄道があと5年から10年で時速400キロを突破すると明らかにした。20年後には時速500キロを上回るという。設計の合理化と同時に省エネ化も図られる。中国新聞社が7日伝えた。
中国の高速鉄道は時速250キロから350キロへ、さらに今年380キロに到達するのに6年もかからなかった。来年3月には北京と上海を結ぶ区間で時速500キロの試験運転が実施される。先進国はここまでくるのに30年近くかかった。
高速鉄道の省エネ効果も著しく高まっている。例えば、現在時速350キロで走行している車両のエネルギー消費量は大型バスの約3分の1、軽自動車の6分の1、飛行機の4分の1にすぎない。エア駆動の外形合理化や走行抵抗の軽減といった技術向上によってさらに省エネ化が図られる。北京と上海を結ぶ高速鉄道を例にとると、100組の車両が運行した場合、回収される電気は年間1億キロワット時以上に上るという。