2010年11月08日-11月12日
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第27次南極観測隊、中山基地の改修工事完了へ

2010年11月10日

科学調査船「雪竜」は11日、中国の第27次南極観測に向け、深センから南極に向けて出港する。今回の任務期間中には、中山基地の改修工事が完了する予定だ。「新華網」が10日に伝えた。

中鉄建工集団有限公司の南極プロジェクト部の劉篤斌経理は9日、深センでインタビューに答えた際、今回の南極観測では、「第10次五カ年計画(2001~2005年)」の中で定められた中山基地の改修工事を完了させるため、同公司から16人の建設スタッフが観測隊と共に南極へと向かう事を明らかにした。

中山基地・長城基地の改修プロジェクトは、総建設面積が6千平方メートル以上に上り、総合楼、車庫、総合倉庫、宇宙物理学観測棟、回廊、廃棄物処理棟、汚水処理棟、ボイラー室、高周波レーダー室、タンクベースなど、30余りの建築物からなる。うち、中山基地の改修プロジェクトではこれまでに、437トン分の鋼構造、1万1836セットの高強度ボルト、1万1260.8平方メートルのカラー鋼板、185.97立方メートルのプレキャストコンクリート、1306.48立方メートルのコンクリート、700メートル以上の室外保温パイプの設置が完了している。

劉経理は、「中山基地の改造プロジェクトは基本的に完了しているが、一部の仕上げ作業を行わなければならない。今回の任務では、中鉄建工南極プロジェクト工事チームにより、総合楼、車庫、総合倉庫、宇宙物理観測棟、廃棄物処理棟、汚水処理棟、高周波レーダー室の機能が完備されるほか、総合倉庫の棚の設置が行われる」と述べた。

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