中国科学院、中国工程院、米国科学アカデミー、米国工学アカデミーが共同で行った「中米合同大規模な再生可能エネルギー発電」プロジェクトの成果発表会が8日、北京で開催された。中国科学院副院長の李静海氏と中国工程院前副院長の杜祥エン氏が式辞を述べ、プロジェクトチームの中国側代表、趙忠賢氏と米国側代表のDr.Papay、総代表の黄其励氏がそれぞれ研究の実施状況と主な成果について紹介した。9日付の「科学時報」が伝えた。
中国科学院の李静海副院長は式辞で、「同プロジェクトの成果は、中米両国の技術協力を強化し、今後の協力の方向性を明確にするほか、両国が再生可能エネルギーの発電目標を達成するのに役立つ。主要技術の導入国として全世界が大規模なクリーンエネルギー応用の道を歩むよう後押しできる」と指摘した。
同報告は、中米両国のアカデミー4校が参加するプロジェクトのメンバー(アカデミー会員や専門家)50人が2年以上かけて共同で作成したもので、両国の再生可能エネルギー資源や技術力、政策、経済性、市場規模などについて詳しく調査・分析を行うと同時に、将来エネルギーによる経済転換の必要性と意義や、中米両国の同分野における協力の役割、方法、経験などについて触れ、充実した内容となっている。報告は中文と英文でそれぞれ出版される。