2010年11月08日-11月12日
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太陽電池が3-5年で一般家庭に普及へ

2010年11月12日

太陽光発電はクリーンなエコエネルギーで、中国は世界最大の太陽電池の生産国であるにもかかわらず、非常に高価なため中国の一般家庭にとっては高嶺の花となっている。その主な原因は太陽電池の生産原料である多結晶シリコンの値が張ることにある。11日付の中国新聞網が伝えた。

中国最大の多結晶シリコン生産メーカー、江蘇中能硅業科技発展有限公司によると、今年9月に同社は多結晶シリコンの生産コストを23.8ドルまで削減、現在約90ドルが相場の国際的な市場価格を大幅に下げる可能性が出てきた。同社の呂錦標副総経理によると、3-5年以内に多結晶シリコンの価格は大幅に下がる。そうなれば、太陽電池が中国の一般家庭に普及するだろう。

呂氏は「世界的にエネルギー供給が逼迫する中、太陽光発電は非常に見通しが明るい。国内の太陽電池による発電コストは現在1.5元だが、3-5年で多結晶シリコンの市場供給価格が大幅に下がり、太陽光発電コストが従来の電気代を下回るようになると期待している」と語る。

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