2010年11月15日-11月19日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年11月15日-11月19日 >  中国初、深度4千メートルの金鉱探査に挑む

中国初、深度4千メートルの金鉱探査に挑む

2010年11月15日

深度4千メートルまで掘り下げる金鉱探査が9日、煙台莱州市三山島で始まった。山東黄金集団がこれまでで最も深い金鉱探査に挑む。12日付の「半島都市報」が伝えた。

記者が11日に作業現場を訪れると、掘削が始まって3日でボーリング作業はすでに100メートル近くまで進められていた。今回の投資額は1億元を上回る。専門家によると、今回の調査は小口径のドリルで金鉱石を深い層まで確認する深層ボーリング調査の先駆けとなり、金鉱探査のほか、金鉱深部の鉱石形成の予測研究にとっても理論的、現実的に重要な意義をもつという。

中国科学院のテキ明国氏によると、世界に目を向けると、一部の国では金鉱のボーリングは早くから深度4千メートル、5千メートルまで達している。国際的なデータでは、深度1千メートルから5千メートルの間が最も金鉱の掘削価値が高いとされている。このためここ数年、先進国は掘削技術を強化してきた。中国は世界最大の金の生産国でありながら、金鉱探査や開発の範囲は深度1千メートルにとどまり、多くは800メートル前後に集中している。先に安徽省で行われた金鉱探査でようやく2706メートルに達したところだ。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます