2010年11月15日-11月19日
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国産大型旅客機 実物大模型が珠海航展に登場

2010年11月16日

国産大型旅客機「C919」の実物大模型が中国国際航空航天博覧会(珠海航展)1号館に展示され、その完璧なデザインが幅広い称賛を得た。「科技日報」が16日に伝えた。

展示されたのは「C919」のコックピットとキャビン前部の模型。外観は白を基調に、赤と黄色のラインが入っている。模型の大きさは、全長17メートル、高さ5.6メートル、幅3.96メートルで、実物大となっている。

キャビンの内部に入ると、現代感あふれる白を基調としたデザインが目に飛び込む。コックピット内に並んだ最新の計器や大きなカラーディスプレイはまるで未来の世界のようだ。フライト・コントロール・システムにはフライ・バイ・ワイヤ ・システムが採用されており、世界最新レベルの航空設備が搭載されている、また、ディスプレイには15.4インチの超大型液晶ディスプレイを採用、パイロットにクリアで質の高い画面が提供される。左右の操縦席にはエレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)が設置され、パイロットは迅速かつ正確にフライト情報をチェックすることができる。

中国商用飛機有限責任公司の呉光輝・副総経理(C919大型旅客機総設計士)は「C919の革新のポイントは3つある。1つ目は、カーブを描いたフロントガラスを採用し、機首がさらに流線型になったことにより、フライト時の摩擦が減少した。2つ目は、コックピットの大きなディスプレイと人に優しい設計により、フライトコントロールがさらに便利になった。3つ目は、座席空間が大きくなった。特に中間の座席は現在主流の単通路旅客機よりも1インチほど広くなり、乗り心地がさらに良くなった」と述べる。

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