2010年11月15日-11月19日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年11月15日-11月19日 >  アジア初、ICSUの国際プロジェクト事務所が北京で発足

アジア初、ICSUの国際プロジェクト事務所が北京で発足

2010年11月19日

災害リスク統合研究計画(IRDR)の国際プロジェクト事務所(IPO)が18日、北京で発足した。中国科学院対地観測・デジタル地球科学センターに位置する同事務所は、国際科学会議(ICSU)によるアジア初の大規模な国際プロジェクト事務所となる。「科学時報」が19日に伝えた。

中国科学院の白春礼・常務副院長はスピーチの中で、「IRDR IPOの設立は、中国及び中国科学院の防災・減災研究水準と実力に対するICSUの認可を示すものだ。中国科学院は空間情報科学の発展を推進する国の戦略的なパワーとして、科学技術の革新に向け果敢に挑戦し、中国における重大災害の観測・警報、防災・減災水準を高めるとともに、中国ないしは世界の防災・減災研究水準の向上に向け、貢献していく」と述べた。

IRDRは、ICSUが第29回全体会議で採択、始動した新たな10年計画であり、ICSUの新たな学際的組織(Interdisciplinary Body)と見なすことが承認された。同計画は、ICSU、国際社会科学評議会(ISSC)、国際防災戦略(ISDR)が共同で発起したもの。

中国科学技術協会中国科学院は2009年2月、北京でのIRDR IPO設立に向けた申請をICSUに提出。2009年11月13日、ICSUは中国にIRDR IPOを設立することを正式に発表した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます