2010年11月22日-11月26日
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知識産権局局長 「中国の高速鉄道技術は他国の模倣」に反論

2010年11月23日

 中国知識産権局の田力普局長は22日、「中国の高速鉄道技術は自国の実情に合わせて革新を果たし、独自の特徴を形成した。国外からの『中国の高速鉄道技術は他国の模倣だ』との非難は、完全に事実に合わないことだ。現在、山岳地帯に高速鉄道を建設できるのは中国だけだ」と述べた。中国新聞社が22日に伝えた。

 「山岳地帯に敷設される世界初の高速鉄道」である成貴(成都-貴陽)高速鉄道が11月末から12月初めにかけて起工する。このことは、高速鉄道特許技術の「中国化」が次第に成熟しつつあることを表す。

 田局長は技術の借用と革新について、「全世界における革新は2つの部分から構成される。1つ目は他の人がすでに創造した部分。もう1つは実情に合わせて作り上げた革新の部分だ。先進国はこのようにしていいのに、中国ができないという理由はない」と述べた。

 また、中国の高速鉄道自主開発に対する国外からの疑問については、田局長は「我々はドイツ、日本、フランス、カナダの技術を購入した。これは国際規則に基づいて特許費を払ったもので、合法だ。他国の技術を消化し、自国の状況に基づいて新たなものを創造することが、模倣と言えるのか?」と述べた。

 田局長はこのほか、「高速鉄道は今後、中国西部地域の対外連絡に向けた主要ルートの1つとなる。同地域は中国の国土面積の3分の2を占めており、山岳地帯、丘陵、高原などの地形が多い」とし、「外国人は高速鉄道を山岳地帯に建設することはないだろう。それができるのは中国の高速鉄道技術だけだ」と述べた。

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