2010年12月01日-12月03日
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無錫でIoTクラウドセンターが稼動

2010年12月01日

 大手サーバーベンダーの曙光信息有限公司と無錫新区が共同で建設する「中国モノのインターネット(IoT)クラウドコンピューティングセンター」第1期がこのほど稼動し始めた。演算性能(ピーク値)は50テラフロップで、1秒当たり50兆回の計算処理をこなせるスーパーコンピューターが設置された。

 曙光と無錫新区は今年7月21日、「中国モノのインターネット(IoT)クラウドコンピューティングセンター」共同建設に関する戦略提携協議を結んだ。同センターには約5000平方メートルのコンピュータ・ルームが建設され、将来的には1秒当たり100兆回の計算処理をこなせる演算性能100テラフロップのスーパーコンピューターを設置する予定。第2期では6000万元を投資して無錫新区iParkに20ムー(約1.33ヘクタール)の土地を購入し、システムの演算性能を100テラフロップにまで拡充する。

 無錫新区の担当者は「クラウドコンピューティングセンターは、無錫新区国家センサネットワーク革新モデル区の建設を支え、無錫の研究機関をはじめ、新区の企業に安全かつ安定したHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)を使ったクラウドサービス・プラットフォームを提供する」と期待を示す。

 曙光は無錫新区と共同で同センターを建設するほか、センターをベースに人材とコンピューティング資源を確保し、無錫新区に「国立スーパーコンピューター工程技術センター」を設立、モノのインターネットと密接に結びついたクラウドコンピューティング技術の研究を展開していく考えだ。

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