2010年12月01日-12月03日
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中国の集積回路設計産業、売上高は10年で45倍

2010年12月02日

 中国半導体産業協会・集積回路設計分会の魏少軍常務副理事長が1日、江蘇省無錫で行われた年会において明らかにしたところによると、中国の集積回路設計業は10年間の発展の結果、今年の売上高は550億元、世界シェアは12.3%に達した。売上高は10年前に比べ、45倍以上となった。中国新聞網が1日に伝えた。

 魏副理事長によると、中国の集積回路設計業はここ10年、力強い発展をとげ、環渤海、長江デルタ、珠江デルタなど比較的有名な産業集中エリアが自然と形成された。中でも上海を中心とする長江デルタは長年の発展の結果、売り上げ規模が昨年比64.3%増の220億元に達し、全国トップとなった。

 魏副理事長は「2009年は世界的な金融危機の影響を受け、中国の集積回路産業はここ10年来で初のマイナス成長となった。しかし集積回路設計業は逆境の中で奮起し、この年に14.8%増というすばらしい業績をあげた」と述べる。中国の集積回路設計業はこれまでの長期間にわたり、規模が小さく、利益が少なく、成長が遅いなどのデメリットにより、業界内の専門家・学者らから非難を受けていた。しかし近年行われた多くの統合・再編により、国内の集積回路設計企業は現在、一致団結して中国集積回路設計の「空母」を打ちたて、ともにリスク対抗能力を高めていこうという意識を持っている。

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