12月21日、皆既月食が冬の夜空で見られる。この不思議な現象を一目見ようと心待ちにしている人も多いだろう。新華社のウェブサイト「新華網」が6日伝えた。
天文教育専門家の趙氏によると、今回の皆既月食は北京時間の21日午後1時28分に月が半影(はんえい)に入り、午後2時32分に欠け始め、月食が始まる。しかし中国ではこの時、月が地平線より下にあるため観測できない。午後4時17分に皆既食が最大となり、月全体が地球の影に隠れるのが一部の地域で観測できる。
今回中国で月食の全経過を観察するのは難しい。月食が起きるのは日中のため、皆既月食を観測するには日没まで待たなければならない。
「今回は観測条件が理想的とはいえないが、2011年にも中国で観測可能な皆既月食が6月16日と12月10日に2回起きる。特に12月10日は月食の全経過を観測することができる。興味のある人は今回は来年の準備として観測するといい」と趙氏は語る。