2010年12月06日-12月10日
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中国 100%低床式ライトレール車両を開発

2010年12月09日

 中国北車集団長客股フェン公司が独自開発した100%低床式ライトレール車両がこのほど完成した。今後、中国の一部都市を走るライトレール路線において、乗客の乗り降りがバスと同じように便利になる。新華網が8日に伝えた。

 長客股フェン公司の盧西偉総経理によると、100%低床式ライトレールは第11次五カ年計画の科学技術サポートプロジェクトであり、今年8月に科技部専門家による検収に合格し、現在は試験運営の段階に入っている。この車両の開発成功は、国内の都市軌道車両における空白を埋めることとなった。

 「低床式」とは、ライトレール車両の専門用語であり、車両の床とレールとの距離が400ミリメートル以下のライトレール車両を指す。現在中国で運行している多くの車両は「高床式」車両で、高さ数メートルの専用プラットフォームを設置する必要があり、乗客、特に老人や子供、障害者にとっては不便となっていた。

 長客股フェン公司は早くから低床ライトレール車両の開発をスタートし、中国で他に先駆けて70%低床式ライトレールの開発に成功した。この車両はすでに長客股フェン公司の本部である吉林省長春市のライトレール路線において2年以上運行している。

 この基礎の上に、長客股フェン公司は車体軽量化などの難関を突破した。また、中国北車集団大連開発センターと提携し、列車のネットワーク制御システムの開発を完了、100%低床車両の開発を実現した。

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