2010年12月06日-12月10日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年12月06日-12月10日 >  車のテレマティクス化、生産額1千億元を創出

車のテレマティクス化、生産額1千億元を創出

2010年12月09日

 自動車の普及に伴い、「テレマティクス(Telematics)」のような無線通信技術と衛星ナビゲーション・システムの総合的産物が徐々に受け入れられ、重視されてきている。中国国内では、時代を先取りするテレマティクスユーザがすでに20万人いるという。業界専門家は、2015 年にはこの数が4千万人を上回ると予測、自動車業と移動通信業のいずれにとっても、軽視できない新興分野となるようだ。「国際金融報」が8日報じた。

 「自動車ネットワーク化」プロジェクトは、中国の三大プロジェクトの重要項目であり、関連内容の国務院への報告はすでに終了している。業界専門家によると、正規車両の台数は2020年には2億大に達すると予想されている。「自動車ネットワーク化」の核心と言えるテレマティクスは、国内のドライバーに最も便利な自動車移動インターネットサービスを提供し得る。

 とはいえ、中国における「自動車ネットワーク化」は、まだ最初の一歩を踏み出したばかりだ。国金証券アナリストによると、米国が提唱する「スマート・プラネット」はすでに2千億ドル規模の市場に発展、日本のVICS(道路交通情報通信システム)は、広告などのビジネスモデルを形成している。一方、中国の自動車ネットワーク化市場は、各プロセスで整備の途上にあるが、今後かなり高い成長が見込まれている。すでに大手自動車メーカーが先手を打ち業界をリードしているため、国内メーカーは三大通信キャリアと提携し、テレマティクス戦略方針を打ち出すことが急務となっている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます