2010年12月06日-12月10日
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過去最大の遠洋科学調査がスタート

2010年12月10日

 中国の海洋科学調査船「大洋1号」が8日、広州から出港した。太平洋、大西洋、インド洋で22回目の科学調査が行われる。今回の調査期間は376日、航程距離は4万5000海里、遠洋科学調査としては過去最大の規模で、中国の深海観測で世界を一周するのは3回目。中国新聞社が8日伝えた。

 今回の調査は9つの区間にわかれ、途中、南アフリカのケープタウン、エルサルバドル、パナマ、エクアドルのグアヤキルに寄港し、来年の12月18日に青島に帰還する予定。国内37の研究機関から431人が参加し、参加機関数・人数ともに過去最多、航程日数が最も長い。

 深海資源、生物の多様性、環境に関する調査が今回の主な任務で、調査地域の地質、環境、生物の多様性などについて詳しく評価する。国内で近年開発されたハイテク装置も今回の調査に導入される。

 「大洋1号」は5600トン級の遠洋科学調査船で、1994年7月に中国大洋協会がロシア極東海洋地質調査局から購入した。1995年以降遂行してきた海洋科学調査は21回を数える。

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