2010年12月06日-12月10日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年12月06日-12月10日 >  中国の食糧生産、7年連続増産

中国の食糧生産、7年連続増産

2010年12月10日

 農業部の陳萌山チーフエコノミストは8日、今年は農業・農村経済にとって特別な1年だったと指摘した。多くの自然災害、農産品市場の複雑な変化を克服し、食糧生産において2つの「7年連続増加」を実現した。総生産量は前年比1560万トン(2.9%)増の5億4640万トンと、過去最高の記録を更新した。また、この50年で初めて7年連続の増産を果たし、食糧の生産量が4年連続で5億トンを上回った。 10日付「科技日報」が伝えた。

 今年の作物の植付け面積は16.48億ムー(1.1億ヘクタール)と前年より1329万ムー(88.6万ヘクタール)拡大し、これもまたこの50年で初めて7年連続拡大、1ムー当たりの生産量は前年比6.9キロ増の331.5キロで過去最高となった。搾油原料の植付け面積は2年連続で安定した拡大を続け、総生産量は前年とほぼ同じ水準を保っている。綿花の生産は近年落ち込んでいたが、それにも歯止めがかかり、原料糖の植付け面積はやや拡大し、総生産量は横ばいをキープした。副食品は穏当に成長し、十分な供給が行われている。同時に、農家の所得も持続的に向上し、農民1人当たりの年収はここ4年の平均を上回り、7年連続の高い伸びが見込まれるほか、食糧など主要農産品の生産量増加、価格水準の向上、農民の出稼ぎ労働者数増加、賃金水準の向上といった特徴がみられる。さらに農業機械の導入など農業技術が著しく改善され、農村の工業・サービス業も着実に成長している。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます