2010年12月13日-12月17日
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南極中山基地で越冬隊の引き継ぎ式

2010年12月16日

 「南極を進む」の曲が流れる中、第27次南極科学観測隊の隊旗が14日、中山基地で掲揚され、第26次中山基地越冬隊が使命を果たし、第27次越冬隊に引き継がれた。科技日報が15日伝えた。

 第26次中山基地越冬隊の胡紅橋隊長は引き継ぎ式で、「09年10月11日に雪竜(南極観測船)で祖国を離れ、南極に到着してから早くも14カ月が経った。その間、越冬隊は中山基地で身体上、心理上、仕事上のさまざまな困難を克服し、数多くの仕事をこなしてきた。少しの危険も見逃さず、南極での極寒や風雪に耐え、孤独や寂しさにも耐えてきた。この1年のうち144日は風雪に見舞われ、最低気温は零下37.5度、最大風速34.3メートルに達した。基地周辺は雪で囲まれ、仕事や生活に支障をきたしたが、皆が共に助け合い、安全かつ無事に越冬任務を終えることができた」とこの1年余りを振り返った。

 南極観測隊の劉順林隊長は「第27次越冬隊の隊員はバトンを引き継ぎ、スタートラインに立った。これから1年にわたる南極での厳しい仕事と生活が始まるが、趙勇隊長の指導の下、共に努力し合い、新たな輝かしい頁の続きを書きそえてもらいたい」とエールを送った。

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