中国国際核融合エネルギー計画執行センターは20日西安で、「国際熱核融合実験炉(ITER)用超電導撚り線製造」に関する契約を、西部超導材料科技有限公司と結んだ。中国企業が初めてITER計画の材料供給メーカーとなり、世界最大規模の国際的な科学協力プロジェクト参加に向けた実質的な一歩を踏み出した。新華社のウェブサイト「新華網」が21日付で伝えた。
ITER(イーター)計画は太陽と同じ核融合反応を人工的に起こして実用的なエネルギーを得る計画であることから、「人工太陽」とも呼ばれる。この国際的な大型プロジェクト、ITER計画には現在、世界の主要な核保有国とアジアの主要国など7カ国・地域が参加している。
西部超導材料科技有限公司の周通副総経理によれば、同社は今後、ITER計画の撚り線供給に向け本格的な製造段階に入る。今回の件は、中国にとって飛躍的な進歩といえる。