2010年12月20日-12月24日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年12月20日-12月24日 >  第1回特許オークション 成約率40%

第1回特許オークション 成約率40%

2010年12月24日

 中国科学院計算技術研究所は16日、第1回特許オークションを中国技術交易所で行った。23日付「科技日報」が伝えた。

 今回、同研究所が行ったオークションは知能情報、無線通信、集積回路、モノのインターネットなどの分野にわたる70件が対象。内訳は特許ポートフォリオ8件、最低価格を設定した特許38件、最低価格を設定しない特許24件となっている。激しい競り合いの末、国内企業8社が28件を落札した。契約総額は約300万元。

 中国科学院計算技術研究所の李国傑所長は、「今回のオークション成功によって企業がいかに技術を必要としているかが見て取れた。技術生産者であるわが研究所は国家的な科学研究のほかにも、市場の需要に対応した特許を開発し、市場の審判を受けることの必要性を痛感した」と述べた。

 中国技術交易所の熊董事長は「オークション成功によって、特許技術オークションが従来の技術取引方法をうまく補えることが証明された。操作方法の透明化、価格決定メカニズムの市場化、取引フローの規範化は、中国独特の技術取引サービス体系整備に重要な意義がある」と語った。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます