2010年12月20日-12月24日
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シノペック、1千万トン級製油装置 95%国産化

2010年12月24日

 中国石油化工集団(シノペック)はこのほど開催した「第3回サプライヤ戦略会議」で、国内の石炭、鋼材、設備大手22社と5年間の戦略提携協議を締結し、サプライヤとの戦略提携を新たな成長段階に進めた。09年に52%だった同社の戦略的調達率は10年には60%を上回ると予想され、「第12次5カ年計画(2010-2015)」終盤にはこの割合が80%に達するとみられている。23日付「中国工業報」が伝えた。

 2004年以降、シノペックはサプライヤとの戦略提携を徐々に推し進め、安定した資源供給ルートの確立だけでなく、生産に重要な物資の安全かつタイムリーで経済的な供給を確保した。また、各サプライヤの製品構造の最適化や産業技術のグレードアップをはかり、ハイテクで高付加価値の設備や材料を国外メーカーが独占していた状況に歯止めをかけ、国内の設備製造業の成長を後押しした。

 シノペックの責任者によると、同社は独自の知財権をもつ設備設計・製造技術をすでに多く手に入れ、石油化学に係わる総合設備でも特に核となる設備の設計・製造の国産化を実現し、コスト削減につなげている。統計によると、「第8次5カ年計画(1991-1995)」から「第11次5カ年計画(2006-2010)」にかけ、同社の事業建設や技術改造プロジェクトを通じて開発・応用された国産設備は2000件を上回り、同時期に輸入された設備に比べ約70億元のコスト削減となった。

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