中国科学技術部の万剛部長は23日武漢で行われた「自動車と新エネルギーの開発利用トップフォーラム」で、今後5年は中国のエコカーが科学研究から産業化へ移行する重要な時期となると述べた。中国ではエコカーの革新体制がほぼ整い、徐々に普及してきており、産業化の方向へ進展している。23日付中国新聞社が伝えた。
10年間の発展を経て、中国はエコカーの持続的、急速な発展の基本的条件を整え、革新力と効率のいずれも目覚しく向上した。また、高レベル、多方面の人材チームが揃い、世界の電気自動車産業と市場開拓にとって欠かせない力となっている。
中央財政は09年に新エネルギーの公共交通システムに補助金10億元をわりあて、85億元にのぼる社会資本、特に民間資本による電気機械や電池の量産投資を牽引した。2010年のエコカー生産台数は15万台にのぼり、電気自動車（EV）への技術開発投資はさらに拡大し、電気自動車の成長を持続的に支える見通し。今後は電気自動車の産業化をバックアップしていくために、電気自動車の実証試験や技術基準体系を確立し、市場や資源の強みを生かして競争力のある電気自動車およびコア部品の産業体制を整え、電気自動車の充電ステーションや水素ステーションを設置する必要がある。