2010年12月27日-12月31日
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中国初、民間の科学調査船が導入

2010年12月30日

 中国初となる民間の科学調査船「潤江1」がこのほど、本格導入された。29日付「科学時報」が伝えた。

 海洋を知ることは、国土安全保障と経済発展の重要な基盤となる。海洋調査船は海洋のフィールド観測、サンプル採集、科学調査研究を専門に行う船舶で、調査任務によってそれぞれ総合調査船、専門調査船、特殊海洋調査船に分類される。大まかな統計によると、現在50カ国以上が500隻を上回る海洋調査船を擁しているといわれる。

 「潤江1」は、舟山潤禾海洋科技開発服務有限責任公司が2009年に設計・建造した民間の科学調査船で、独立駆動型の主力エンジンと推進システムを搭載、6度の航海によりその安全性、能力、経済性が証明された。船上には作業に適した三脚、巻き揚げ機、後甲板が搭載、全回転舵によって自在に船舶を操縦でき、航続時間も長い。

 「潤江1」の導入によって船舶の利用効率は向上、海洋科学調査はより便利になった。中国の海洋科学調査における重要な役割が期待されている。

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