2011年01月10日-01月14日
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国初 直径1800メートルのクレーターを確認

2011年01月10日

 地球外の天体が衝突した際に形成された国内初のクレーター、岫岩クレーターがこのほど正式に確認された。クレーターが確認された遼寧省岫岩県満族自治県蘇子溝鎮古龍村には、多くの観光客が訪れている。中国之声が9日に伝えた。

 岫岩クレーターの直径は1800メートル、深さは約150メートル。現在は村民約60世帯が住んでいる。1982年、科学者が岫岩県にあるこの窪地で調査を行い、その後2006年、中国科学院広州地球化学研究所の陳鳴研究員が研究を始めた。それから4年が経ち、この窪地がクレーターであることが証明された。隕石の衝突は約5万年前と推測され、約3.9万年前より、現在の窪地へと変化したと見られている。

 この事実が公開されるとともに、ある種の神秘的なうわさが現地で広まり始めた。クレーターが発見される前から、現地の水は苦く、黄色くにごっており、味は悪かった。村人が30メートルあまりの井戸を掘ったところ、樹の葉や枝、骨などが出土し、骨は動物の死体のようだったという。また、井戸の中の水にはどれも油が浮いており、現地で取れる黒土は掘り出して乾かしたあと、火の中に入れると燃えたという。さらに、村人は皆長寿で、多くが90歳以上だという。

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