科学技術部の万剛部長は11日に行われた中国科学院の動物研究所と化学研究所の調査研究で、「私は毎年中国科学院の研究所に視察や調査研究に来て、基礎研究分野や最前線の研究能力が向上しているのを確かに感じる」と述べた。科学時報が13日伝えた。
2010年の科学技術部の973計画科学技術予算は当初30億元だったが、後で10億元追加され、計40億元の財政支出となった。国家自然科学基金への財政支出は昨年も100億元を超え、国家重点実験室への投入は30億元近くに上る見通しだ。
中国は昨年、基礎研究方面に300億元投入。第12次5カ年計画(2011-2015年)がスタートし、第11次5カ年計画(2006-2010年)の基礎研究分野での成果を振り返ると、中国は基礎研究の大国から強国に邁進しているといえる。
中国科学院の朱道本院士によると、基礎研究は国が必要とし、戦略的新興産業の構築は自主革新を頼みとしている。この2つの角度からいって、基礎研究をいっそう強化しなければならない。第12次5カ年計画の期間、より効率の高い科学研究管理の構想と体系、より安定、ゆったりした研究環境をいかに研究者に提供するかが、管理部門が考える必要のある問題となる。