2011年01月17日-01月21日
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外国籍科学者5人が10年度中国国際科学技術合作賞を受賞

2011年01月18日

 2010年度中華人民共和国国際科学技術合作賞の授賞式が14日に行われ、ドイツ籍の科学者3人、米国籍の科学者1人、フランス籍の科学者1人がそれぞれ同賞を受賞した。2010年度中国国際科学技術合作賞を受賞した5人の外国籍科学者は以下の通り。中国網が16日に伝えた。

 世界的に有名なドイツ籍の天体物理学者、Albert Hermann Gerhard Boerner氏。同氏は天体物理学分野において、中国とドイツの協力を推進した先駆者であり、1979年以降、講演の実施、中国・ドイツによる一連のシンポジウム開催、マックス・プランク天体物理学研究所での中国人学者受け入れなどを通じて中国の現代天文学の発展を推進し、多くの優秀な中国人人材を育成してきた。

 エネルギーシステムエンジニアリングと知能制御分野の米国籍専門家、甘中学氏。同氏は数十人の海外人材をつれて帰国し、石炭ベースの低炭素エネルギー実験室を設立。同実験室は、国家重点実験室にも認定され、関連分野において多くの人材を育成した。

 世界的に有名なフランス籍の宇宙物理学者、宇宙科学研究所のRoger M. Bonnet所長。同氏は1990年以降、欧州宇宙機関の「クラスター計画」への中国人科学者参加を積極的にサポート、中国・欧州の協力による「双星計画(Double Star mission)」の立案と実施においても中心的な役割を果たした。

 ドイツ籍の環境計画専門家、Klaus Toepfer氏。かつて、国連副事務総長、国連環境計画常任理事を務めた同氏は、20年以上にわたって中国とドイツ、中国とアフリカの協力及び、国連環境計画と中国政府の協力を積極的に推し進め、水処理技術と水資源管理、環境管理の新技術などを中国に導入し、北京五輪、上海万博、崇明生態島の建設に向け、重要な建議を行った。

 ドイツ籍の建築材料専門家、Folker Helfrid Wittmann氏。2002年から青島理工大学で教鞭をとり、博士・ポストドクター40名あまりを育成。同校のコンクリート材料及び関連分野の科学研究、実験室建設、人材育成及び国際的な学術交流などの面で重要な役割を発揮した。さらに、いくつかの重大なプロジェクトにおける技術問題の解決に参加した。

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