2011年01月17日-01月21日
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宇宙空間での船外活動、国家科技進歩賞1等賞に

2011年01月21日

 中国有人宇宙飛行計画サイトによると、中共中央と国務院は14日、国家科学技術奨励大会を北京で開催した。党と国の指導者が大会に出席し、受賞者代表に賞を贈った。国家科学技術進歩1等賞は、中国有人宇宙飛行計画の「有人宇宙飛行・宇宙空間での船外活動」プロジェクトが受賞した。人民網が21日伝えた。

 同プロジェクトは宇宙飛行士、宇宙船の応用、有人宇宙船、ロケット、発射場、管制通信、着陸場システムなどが共同で行った。国内110以上の研究所が開発任務に携わり、開発チームの努力により、神舟7号有人宇宙飛行任務にて中国初の船外活動が成功。中国が、船外活動の総体的な設計、宇宙服やエアロックの設計・製造など一連の船外活動の要となる技術を掌握し、船外活動の設計、製造、試験、訓練などすべての体制を整えたことを証明した。これにより中国は世界で3番目に単独で船外活動技術を掌握した国となり、中国の宇宙開発史にとって重要な一里塚となった。また、中国の宇宙開発の進歩を力強く後押しし、同分野における国際的な地位をさらに高め、固めることとなった。

 国家科学技術賞は年に1回審査が行われる、中国の科学技術界にとって最も栄誉ある賞。国務院が設立し、国家最高科学技術賞、国家自然科学賞、国家技術発明賞、国家科学技術進歩賞、国家科学技術合作賞といった計5つの賞がある。2009年度国家最高科学技術賞は、中国有人宇宙飛行計画顧問で第1代総設計師の王永志氏が受賞した。

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