2011年01月24日-01月28日
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中国メーカー、鉄道車両の生産台数目標2700台

2011年01月24日

 中国北車長春軌道客車株式有限公司の董暁峰社長は記者の取材に対し、「今年わが社は前代未聞となる2700台の旅客車両を生産する計画だ。世界にも年間2700車両を生産した企業はない。これが今年のわが社の目標だ」と話した。新華社のウェブサイト「新華網」が22日伝えた。

 董社長はまた、「2010年、わが社の販売収入は110億元に達した。わが社はそれまで100億元を超えたことがなかったため、これはひとつの一里塚といえる。2011年の売上目標は300億元以上、2010年をベースに200%増に相当する。2011年、わが社の主力製品はやはり次世代高速列車・CRH380、CRH5型高速列車、都市間鉄道旅客車両の3つで、いずれも中国の高速鉄道移動設備の主要製品だ」と紹介。

 国内で生産規模が最大、製造設備が世界的な規格に対応している鉄道車両メーカーの長春軌道客車は2010年、29プロジェクトで計1700車両を生産し、都市鉄道車両メーカー年間生産台数1000台という世界記録を打ち立てた。今年第1四半期には、同社の高速列車製造基地第2期工事がすべて完了し、鉄道車両製造の重要技術や関連技術をもつ企業28社が同基地に入居することで、同社の製造能力はさらにレベルアップする。

 「今年、わが社はCRH380を1000台生産する計画だ。この1000台というのはどういう概念かというと、国外では10社あわせても年間1000台生産できない。一方、CRH5は50組、つまり400台生産する予定だ。このほかにも、今年は1200台の都市間鉄道旅客車両を北京、上海、深センなどの都市に提供する。そのためわが社の今年の総生産台数目標は2700台だ」。

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