2011年01月24日-01月28日
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中国独自の4G規格TD-LTE 2012年に商用設備完成へ

2011年01月28日

 工業情報化部通信発展司の張峰司長は27日、国務院新聞弁公室で開催された2010年度の全国工業通信業運営状況記者発表会において、中国独自の4G規格であるTD-LTEがすでに大規模テストに向けた技術条件を備え、2012年には商用設備の開発が完了する見込みであることを明らかにした。新華網が27日に伝えた。

 中国移動(チャイナモバイル)は2010年末、上海、杭州、南京、広州、深セン、厦門(アモイ)の6都市でTD-LTEの大規模な技術テストを開始した。昨年行われた上海万博の会場内では、世界初となるTD-LTEの試験ネットワークが建設された。現在、TD-LTEの開発には、ノキアシーメンス・ネットワークス、アルカテルルーセント、エリクソン、大唐電信(ダタンテレコム)、中興通訊(ZTE)、華為技術(ファーウェイ)など、国内外の大手通信設備メーカーが参加している。

 張峰司長は、「TD-LTEの大規模テスト段階では、チップや計器などの弱点を重点的に強化し、TD-LTEシステムのネットワーク能力を実証していく。大規模テストには国内外のメーカーが参加しており、世界的な大手メーカーのTD-LTE産業化開発への参加を歓迎する」と述べた。

 中国では2009年、3つの3Gライセンスが発給され、2010年末までに、中国の3Gユーザー総数は4705万件に達した。うち、中国が知的所有権を有するTD-SCDMAのユーザーは2070万件に達している。

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