上海広播電視台はこのほど、国内初の3GモバイルTVライセンスを取得したことを明らかにした。これにより、上海広播電視台は3GモバイルTVの「コンテンツサービス」と「ブロードキャスト制御」を行う資格を持つことになる。経営は傘下の百視通公司が全面的に行う。人民日報が31日に伝えた。
上海広播電視台が獲得したライセンスには、「E視通」と呼ばれる統合的ブロードキャスト制御プラットフォーム及び、「東方モバイルTV」と呼ばれるコンテンツサービスプラットフォームが含まれる。国家広播電影電視総局(広電総局)の要求に従い、ブロードキャスト制御プラットフォームはIPプライベートネットを通じて3Gネットワークに接続し、3GモバイルTVの管理を行っていく。各コンテンツサービスライセンス取得企業は専用回線を通じてブロードキャスト制御プラットフォームに接続できる。全国的なブロードキャスト制御プラットフォームを獲得したことで、各3Gコンテンツサービスを同プラットフォームに組み込むことができるようになり、組織的な産業チェーンが形成された。
モルガンスタンレーの最新のワイヤレスインターネット研究報告によると、3分の2以上のワイヤレスインターネットユーザーは携帯電話を使って動画を視聴している。先進国における3Gユーザー浸透率はすでに30%前後にのぼっている一方で、中国の浸透率は10%に満たず、大きな発展の余地がある。2011年は3GモバイルTVのアプリケーションにとって重要なターニングポイントになると見られる。上海広播電視台は全国で初めて2.5GモバイルTVライセンスを取得し、最も早くにモバイルTVの商用化をスタートしたメディア。