2011年02月07日-02月11日
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中国、100万KW級の原発建設に向けたコア技術を掌握

2011年02月10日

 中国最大の鍛造物生産企業である、中国第一重型機械集団公司がこのほど明らかにしたところによると、同公司が国の原子力発電重点プロジェクト・福清原子力発電所のために開発した福清1号ユニット原子炉圧力容器が、このほど水圧試験に合格した。新華網が9日に伝えた。

 100万KW級原発の原子炉圧力容器の完成は、1カ月前に完成した紅沿河原子力発電プロジェクトに続くものとなる。このことは、中国が100万KW級原発のコア技術を掌握し、国内での原発建設に向け、標準化、大量化、大規模化された関連設備を提供する能力を備えたことを意味する。

 原子力発電の鍛造物の中でも、原子力圧力容器は要となる設備であり、使用寿命は永久的でなければならない。また、それぞれの容器の製造には34カ月かかり、厳しい製造過程を経なければならない。

 中核集団公司と華電福建発電有限公司が共同出資で建設した福清原子力発電所は、世界的な金融危機の中で国が実施した特大型重点プロジェクトであり、現在のところ国内で自主化・国産化のレベルが最も高い原発ユニットだ。1期プロジェクトでは2台の100万KW級ユニットを建設し、2013年、2014年にそれぞれ完成する見込み。

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