2011年02月14日-02月18日
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中国初、6メガワットの風力発電機が6月完成へ

2011年02月15日

 華鋭風電科技集団(本社・北京市中関村)は、1基で6メガワットの容量を誇る世界最先端の風力発電機の研究開発が順調に進んでおり、初の試作機が今年6月に完成する見通しであることを明らかにした。この風力発電機が完成すれば、中国はドイツに続いて、最大容量の風力発電機を自主開発した第2の国となる。新華社が14日伝えた。

 中国風力エネルギー協会の秦海岩秘書長によると、6メガワットの風力発電機のラインオフは中国の風力発電技術が世界最先端の仲間入りをした有力な証拠だといえる。6メガワットの風力発電機は今のところ2社のドイツ企業が2、3基の試作機をテスト中で、世界的にも商用化はされていない。

 華鋭風電科技集団の陶剛副総裁は、6メガワットの風力発電機によって中国の風力発電、特に海上風力発電の開発が大々的に推進されるとし、「海上の特殊な自然条件から設置やメンテナンスに費用がかかるため、大型風力発電機の技術でなければ大規模な商用化に向けたコスト問題を解決できない」と話した。

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