2011年02月14日-02月18日
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国務院 5年をめどにレアアース産業を規範化へ

2011年02月17日

 国務院常務会議がこのほど行われ、レアアース産業の持続的で健全な発展促進に向けた政策・措置について討議された。会議では今後約5年をめどに、▽適切な開発▽秩序ある生産▽高い利用効率▽先進技術の導入▽集約的発展を目標としたレアアース産業の健全で持続的な発展の枠組みを形成していくことが提起された。「国際金融報」が17日に伝えた。

 レアアース産業に関する政策文書が関連部門によりまもなく発表される見込みだ。同文書は、鉱山、製錬、輸出など、レアアース産業全体の生産販売活動を網羅する詳細規定になるとみられ、レアアース産業管理の網領文書となる可能性がある。

 業界関係者によると、同文書で打ち出されるレアアース産業政策により、中国のレアアース産業はさらに厳格に管理されることとなる。同政策では、レアアース生産企業に対し、▽資源の総合的利用水準向上▽環境保護に向けた排出基準の向上▽鉱山規模の制御▽環境にやさしい最新採掘技術の採用などが要求されるほか、レアアース生産企業の集団化が奨励される。同文書は将来的に、「レアアース鉱山資源の総合利用向上」に向けた方法の一つとなる可能性が高い。

 アナリストは、「同文書は中国のレアアース産業発展に重大な影響を及ぼし、現在のレアアース産業構造には重大な変化がおとずれるだろう」との見方を示す。中国価値指数(CCVI)の崔新生・首席研究員は、「文書の発表により、レアアース産業構造の妥当性、秩序、方向性が高まるだろう」と述べる。

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