科学技術部は17日、第11次5カ年計画期間中(2006-2010年)、中央財政による科学技術への投資は年平均20%以上の伸びを維持、09年は1512億元にのぼり、社会全体の研究開発(R&D)支出5802億元を牽引したことを明らかにした。科技日報が18日伝えた。
現在の為替レートで換算すると、中国のR&D投資は世界4位、国内総生産(GDP)の1.7%を占め、2010年には1.8%に達する見通しだ。財政による科学技術への投資は、中央財政と地方財政の割合がおよそ1:1、国家科学技術計画の民生と経済への投資の割合もおよそ1:1だった。
基礎研究への投資も安定した増加を続けており、2010年の国家重点基礎研究計画(973計画)経費は30億元で05年の5倍、国家重点実験室の安定支援経費は30億元、国家自然科学基金経費は103億元で05年の4倍となった。
09年、科学技術分野の人材総数は世界1位の5100万人、研究開発要員総数は世界2位の229万人、うち企業の研究開発要員が全体の71%を占め、青年から中年者が主力となっている。海外の優秀な人材誘致も着実に進んでおり、これまでに825人を誘致した。