2011年02月21日-02月25日
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石炭のクリーンで持続可能な開発利用研究事業がスタート

2011年02月21日

 中国工程院は20日、227人が参加するプロジェクト「クリーンで効率的かつ持続可能な石炭の開発利用戦略研究」がスタートした。科学時報が21日伝えた。

 プロジェクトの責任者である中国工程院の謝克昌副院長は始動式で、「中国は重化学工業が中心の産業構造を少なくとも20年続け、石炭が中心のエネルギー構造と石炭を使った火力発電が中心の電力構造を少なくとも40年続けてきた。石炭は主要エネルギーであると同時に、環境の主な汚染源、二酸化炭素の主な排出源であり、生態の破壊と安全への脅威が無視できないところまできた。高炭素エネルギーを中心とするエネルギー構造とエコ、低炭素との間の矛盾を解決し、主要エネルギーであると同時に、汚染源でもある石炭の難題解決に向け、同プロジェクトでは短期、中期的なソリューションプランを打ち出していく。そして、プランに基づくコア技術や政策が最終的に社会全体において、クリーンで効率的かつ持続可能な石炭の開発利用の基礎を固めることになる」と語った。

 中国工程院はこのプロジェクトを非常に重視している。中国工程院主席団の徐匡迪名誉主席、周済院長、潘雲鶴常務副院長、杜祥粍元副院長が同プロジェクトの顧問を担当し、院士24人、「千人計画」選抜者2人、教授61人、研究員27人、高級技術者53人を含む227人が参加する。今月20と21の両日で始動式が開催され、プロジェクトの責任者が各チームの実施プランを報告し、それについて話し合いが行われる。

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