2011年02月21日-02月25日
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中国、世界に先駆けて第三世代自動車用鋼を開発

2011年02月24日

中国鋼研科技集団はこのほど、世界に先駆けて第三世代自動車用鋼の開発に成功し、すでに工業化の開発と関連製品の試作段階に入った。この技術は早くて2014年までに全国で商用化される見込みであり、商用化が実現すればドライバーの死亡事故ゼロが実現するかもしれない。中国広播網が24日に伝えた。

 中国は現在、世界一の自動車大国であり、昨年の自動車生産台数は1826万台に達した。中国鋼研科技集団による第三世代自動車用鋼の開発成功は、中国の自動車が将来、もっと軽く、さらに安全で、一層燃費が良くなる可能性を示している。

 中国工程院の翁宇慶院士(中国鋼研特別招聘院士)は、「現在世界の自動車は基本的に第一世代自動車用鋼を使っている。高強度と高可塑性が特徴の第三世代自動車用鋼は、引っ張り強度と延伸率が第一世代の4倍となっている。第三世代自動車用鋼の開発成功は、今後の中国鉄鋼業界と自動車業界に重大な影響をもたらすだろう」との見方を示す。

 翁宇慶院士によると、第三世代自動車用鋼はまず北京現代と第一汽車で使われる。2012年に実験的製品が製造され、2014年までに商用化される見込みだ。

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