2011年03月01日-03月04日
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世界初、パーキンソン病治療装置が開発

2011年03月01日

 中国の研究者が開発した世界初のパーキンソン病治療装置が2月28日、哈爾浜(ハルビン)で黒竜江省科学技術庁が組織した専門家の鑑定を通過した。鑑定の結果、この治療装置は国内外の空白を埋めるもので、経頭蓋磁気刺激によるパーキンソン病の物理治療としては世界トップレベルにあることがわかった。世界初のパーキンソン病治療装置により、これまで薬と手術に頼ってきたパーキンソン病治療の限界を打ち破り、世界の医学的難題に新たな治療法を見出した。科技日報が1日伝えた。

 世界には約400万人以上、中国には200万人以上のパーキンソン病患者がいるとされ、毎年新たに10万人近く増えている。現在の薬物治療は症状を抑制するもので、治癒はできない。手術は主に破壊手術や電気刺激療法、幹細胞移植治療で、破壊手術は脳神経を破壊し、合併症を引き起こす可能性があるため、現在ではあまり推奨されていない。脳深部電気刺激療法は刺激装置を取り付け、脳内に異物を埋め込む必要があるためリスクがあり、費用が高い。

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